小野 元夫

プログラム司会

自己紹介

週に7つのミーティングと、将棋・オセロ・カラオケ・ウォーキング・映画などの特定プログラムを担当しています。患者さんとは、肩の力を抜いた“素”のお付き合いをするように努めています。

体験談

自身五十歳の夏、鉄鋼メーカーから静岡の鉄鋼商社への出向を命じられました。子供たちの受験期とも重なり止む無くの単身赴任でしたが、現地での仕事は予想外に面白く、先方の社長にも大変可愛がられて私にとっては夢のような快適な日々を過ごすことが出来ました。当然、夜の生活も広く深く派手になります。

十年後、東京本社に戻された時、私の肝臓はかなりダメージを負っていました。それでも朝から酒が離せません。体内にアルコールが入っていた方がまともな感覚にさせられます。さすがに心配した妻が区役所と相談して大石クリニックを見つけてきてくれました。病名は典型的な「アルコール依存症」。こうして大石院長主治医の下で、週一の診察と週三のナイトミーティングという≪脱アルコール≫の治療が始まりました。

この病気は長く脳内が飲酒欲求を続けます。結局アルコールを血中から完全に追い出すのに五年を要しました。そして断酒歴十年を機に、この経験を生かして今度は同院の「リカバリースタッフ」になりました。ここでは患者さんの依存症からの脱出に向けて週に七つのミーティングと、将棋・オセロ、カラオケ、ウォーキング、映画など特定のプログラムを担当しています。患者さんとは、肩の力を抜いた”素”のお付き合いをするように努めています。