性嗜好障害・強迫的性行動症(性依存)とは

性的な行為は、本来、それ自体が問題になることはありません。しかし、痴漢・盗撮など(繰り返す性犯罪)の社会的に問題につながる行為をしたり、性交渉や風俗の利用回数が極端に多くなったりすると、性嗜好障害や強迫的性行動症(性依存)という病気の可能性があります。国際的な疾病に対する統計基準であるICD-11によると、前者の症状は性嗜好障害に、後者の症状は強迫的性行動症に分類されます。

性嗜好障害とは、一般的には精神的・社会的なリスク(例えば強制わいせつや迷惑防止条例違反など法に触れる)を冒してまで痴漢や盗撮、露出行為等の性的な問題行動を行います。また、強迫的性行動症では、特定の性的行動(不倫、風俗通い、マスターベーション)をくり返すために人間関係に支障をきたしたり、借金をして経済的な問題が生じたりします。どちらも性的行動のコントロールが効かなくなる状態のことを言います。

なお、この病気の中には女性に対する認知のゆがみが大きいがゆえ、あるいは子供に対して性的関心を持つがゆえに性犯罪へつながってしまう人もいます。通常の依存症とちがい、被害者に対する影響は大きく、被害者は大きな精神的ダメージを長期間受け続けます。また、まだ明らかになっていない余罪が多く、実際の犯行のうちほんのわずかしか表に出ていないことがある点も問題です。

当院は通院外来のクリニックですので、家事や仕事を続けながら性嗜好障害・性依存の治療に取り組めます。県外の方でも通院の仕方によっては治療が可能ですのでご相談ください。当院では患者様のご都合に合わせて治療方法を選択できるように、治療コースをご用意しております。主治医と相談してご自身に合った方法で治療を開始していただけます。入院が必要な場合には専門病院と充分な連携があります。夜間診療も火・水・木にやっており、夜間のみでも治療ができます。また悩みを抱えるご家族への家族相談には特に力を入れています。

本人が来たがらない場合

まずは対応を相談するためにご家族が受診してください。性嗜好障害・性依存は家族とのコミュニケーション次第で問題行動は悪化も改善もします。本人との関係性が改善すれば治療に繋げる機会も増えるので今すぐご相談してください。