30代 男性

元々お酒に強い体質ではありませんでしたが、就職してからは仕事後によく飲みに行くようになりました。最初は同僚と日々の疲れを癒しながら楽しく飲んでいましたが、徐々に酒量が増え、ついつい飲み過ぎて記憶を失くしたり、物を失くしたりすることが出てきました。同僚からは「飲み過ぎじゃないか?」と心配され、自分でも反省するようになって酒量を抑えましたが、長続きしませんでした。それでも遅刻欠勤をせず、仕事は問題なくこなせていましたし、酔って暴れたりすることもなかったため、まさかアルコール依存症だとは思ってもいませんでした。

そんな中、会社の健康診断で肝機能の悪化を指摘され、受診を勧められたのが大石クリニックです。初めは入院させられるのではないかと不安でしたが、初診の時に自分に合った治療と通院頻度について医師と相談でき、「仕事を続けながら治療できるんだ」と安心しました。現在、週に一度の診察と夜間のミーティングで治療に取り組んでいます。

50代 男性

私は酒飲みの家庭で育ち、高校を卒業する頃には父親と晩酌をするのが習慣になっていました。就職し、一人暮らしをするようになってからは更に酒が進み、いつの間にか飲まないと眠れなくなっていました。二日酔いで翌朝出勤できないなんてことを繰り返し、その度に欠勤連絡をしてくれていた妻は愛想を尽かし、子供を連れて出ていきました。一人になると、寂しさからより酒量は増しました。気付くと退職に追い込まれ職を失った自分がいましたが、それでも酒は止められませんでした。自宅に引きこもり朝から飲酒が続きました。

そんな自分をなんとかしたくて、大石クリニックを受診しました。
まずは乱れきった生活リズムを整えるため、デイケアに毎日通い、ミーティングに参加しました。最初は断酒する気はなかったのですが、仲間と過ごすうちに酒の怖さや依存症という病気について理解するようになり、お酒を止めることができるようになりました。

断酒により心身が落ち着いてくると、「また仕事をしたい」という気持ちが出てきました。主治医と相談して、「わくわくワーク大石」(大石クリニック併設の就労支援施設)を利用しながら、就職までの準備をしました。しばらく仕事から離れて失ってしまった体力と自信を取り戻すことができ、再就職が叶いました。今後は飲まない生活を維持していこうと思っています。

本人が来たがらない場合

まずは対応を相談するためにご家族が受診してください。アルコール依存症は家族とのコミュニケーション次第で問題行動は悪化も改善もします。本人との関係性が改善すれば治療に繋げる機会も増えるので今すぐご相談してください。