当院は入院設備を持たないため、外来通院での治療となります。性嗜好障害の治療で一般的なものは集団精神療法ですが、男性ホルモンを抑制する薬物療法も行っています。

1、集団精神療法

毎週 火曜日 19:00~20:30
毎週 水曜日 19:00~20:30
毎週 木曜日 19:00~20:30
同じように性的な問題行動をくり返すことで悩んでいる他の患者さまと一緒にこれまでの生活を振り返り、これからの健全な生活の送り方について考えます。他者の話を聞くことで一人じゃないという安心感や自分も回復できるんだという自信を得ることができます。

2、集団認知行動療法

毎週 水曜日 19:00~20:30
毎週 木曜日 19:00~20:30
認知行動療法に基づいたテキストを使っています。性的な問題行動の引き金を検討し対処行動を考える、今後の目標とそのために自分ができる行動を具体的に考えるといった内容で構成されています。具体的に自分の思考や行動について検討できるため、再犯防止に役立つ効果が期待できます。

3、薬物療法

海外ではすでに男性ホルモンの抑制剤を服用することで性的な問題行動が減少するという研究結果が報告されています。当院でも抗男性ホルモン薬により治療を行っています。再発を防ぐ効果が高く人気はありますが、副作用や持病によってはそもそも服用が禁止されている場合もありますので、詳細については医師にご相談ください。

治療期間について

治療期間については、上記治療を受けながら概ね2年ほど通院を続けます。しかし通院してもなお再犯をくり返す場合には、薬物療法もお勧めします。また、一人でふらふらしている時間があると問題行動を起こしてしまう、本人の性的な問題行動に家族が対応しきれないなど、単身生活に問題がある方の場合は更生施設への入所も検討します。生活指導員のもと、問題行動の引き金を避けた安全な環境で規則正しい生活習慣を築くことができます。
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本人が来たがらない場合

まずは対応を相談するためにご家族が受診してください。性嗜好障害・性依存は家族とのコミュニケーション次第で問題行動は悪化も改善もします。本人との関係性が改善すれば治療に繋げる機会も増えるので今すぐご相談してください。