薬物依存症かどうかをDAST-20日本語版で自己チェックすることができます。ここでいう「薬物使用」とは、以下の1~3のいずれかを指します(使用回数に関わらず)。
1. 違法薬物(大麻、有機溶剤、覚せい剤、コカイン、ヘロイン、LSDなど)を使用すること
2. 危険ドラッグ(ハーブ、リキッド、パウダーなど)を使用すること
3. 乱用目的で処方薬・市販薬を不適切に使用すること(過量摂取など)
※飲酒は 「薬物使用」に含みません。

DAST-20(日本語版)

20項目の質問に回答して点数を合計します。合計点数で判定します。

以下の質問のうち、過去12ヶ月間で当てはまるものはありますか?

1. 薬物使用しましたか?(治療目的での使用を除く)
 
2. 乱用目的で処方薬を使用しましたか?
 
3. 一度に2種類以上の薬物を使用しましたか?
 
4. 薬物を使わずに1週間を過ごすことができますか?
 
5. 薬物使用を止めたいときには、いつでも止められますか?
 
6. ブラックアウト (記憶が飛んでしまうこと) やフラッシュバック (薬を使っていないのに、使っているような幻覚におそわれること) を経験しましたか?
 
7. 薬物使用に対して、後悔や罪悪感を感じたことはありますか?
 
8. あなたの配偶者(あるいは親)が、あなたの薬物使用に対して愚痴をこぼしたことがありますか?
 
9. 薬物使用により、あなたと配偶者(あるいは親)との間に問題が生じたことがありますか?
 
10. 薬物使用のせいで友達を失ったことがありますか?
 
11. 薬物使用のせいで、家庭をほったらかしにしたことがありますか?
 
12. 薬物使用のせいで、仕事(あるいは学業)でトラブルが生じたことがありますか?
 
13. 薬物使用のせいで、仕事を失ったことがありますか?
 
14. 薬物の影響を受けている時に、ケンカをしたことがありますか?
 
15. 薬物を手に入れるために、違法な活動をしたことがありますか?
 
16. 違法薬物を所持して、逮捕されたことがありますか?
 
17. 薬物使用を中断した時に、禁断症状(気分が悪くなったり、イライラがひどくなったりすること)を経験したことがありますか?
 
18. 薬物使用の結果、医学的な問題(例えば、記憶喪失、肝炎、けいれん、出血など)を経験したことがありますか?
 
19. 薬物問題を解決するために、誰かに助けを求めたことがありますか?
 
20. 薬物使用に対する治療プログラムを受けたことがありますか?
 
判定(チェックした合計点数)

※合計点が11~20点: 重症群です。受診をお勧めします!
※合計点が6~10点: 中等症群です。
※合計点が1~5点: 軽症群です。

引用元:嶋根卓也,今村顕史,池田和子,山本政弘,辻麻理子,長与由紀子,大久保猛,太田実男,神田博之,岡崎重人,大江昌夫,松本俊彦:DAST-20日本語版の信頼性・妥当性の検討.日本アルコール・薬物医学会雑誌,50(6);310-324,2015

神奈川県から薬物依存症の「依存症専門医療機関」 として選定されました

依存症専門医療機関とは、依存症に係る所定の研修を修了した医師等が配置され、依存症に特化した専門プログラムを行うなど、依存症に関する専門的な医療を提供できる医療機関として、当院が神奈川県から薬物依存症の専門医療機関・依存症治療拠点機関に選定されました。

本人が来たがらない場合

まずは対応を相談するためにご家族が受診してください。薬物依存症は家族とのコミュニケーション次第で問題行動は悪化も改善もします。本人との関係性が改善すれば治療に繋げる機会も増えるので今すぐご相談してください。