アルコール依存症とは

アルコール依存症とは、反復的なアルコールの使用により飲酒をコントロールすることが困難になり、身体的症状や社会的に有害な結果が見込まれているにもかかわらず、自分でアルコールを止めることができない病気です。世間一般では、アルコール依存症は「毎日多量に飲む」「酒にだらしがない」「酒乱」といったイメージが強いですが、眠りやストレス発散を目的とした飲酒の増加、飲酒後の記憶の欠落の増加、飲酒した翌日の意欲低下、飲酒していない際の離脱症状の出現(発汗・不眠・手のふるえ等)といった特徴もあります。次のうち3項目以上当てはまればアルコール依存症が疑われます。

  1.  夕方になると飲みたい、悪いと分かっていても飲みたいといった強迫的飲酒欲求がある。
  2. 時間に関係なく飲酒し、飲む量をコントロールできない。
  3. 酒量を減らしたり止めた時、手の震え、発汗、不眠などの離脱症状が出現する。
  4. お酒に対する耐性ができ、これまでの量では酔えなくなり、酔うまでの量が増す。
  5.  飲んでいる時間が多くなり長時間酔っているために他の楽しみや趣味ができなくなる。
  6. 生活・仕事・健康に有害が生じると分かっていても飲酒してしまう。

「お酒に問題があると入院しなければならない」と思っていませんか?
当院は通院専門のクリニックですので、家事や仕事を続けながらアルコール依存症の治療に取り組めます。ぜひ、仲間と一緒にアルコール依存症の治療をしていきませんか。当院では患者さまのご都合に合わせて治療方法を選択できるよう、複数の治療コースをご用意しております。主治医と相談してご自身に合った方法で治療を開始していただけます。

外来通院での治療ですが、入院が必要な場合には専門病院と充分な連携があります。夜間診療も火・水・木にやっており、夜間のみでも治療ができます。また悩みを抱えるご家族への家族相談には特に力を入れています。

神奈川県からアルコール依存症の「依存症専門医療機関」 として選定されました

依存症専門医療機関とは、依存症に係る所定の研修を修了した医師等が配置され、依存症に特化した専門プログラムを行うなど、依存症に関する専門的な医療を提供できる医療機関として、当院が神奈川県からアルコール依存症の専門医療機関・依存症治療拠点機関に選定されました。

本人が来たがらない場合

まずは対応を相談するためにご家族が受診してください。アルコール依存症は家族とのコミュニケーション次第で問題行動は悪化も改善もします。本人との関係性が改善すれば治療に繋げる機会も増えるので今すぐご相談してください。